手書きのすすめ。
2016年 8月06日(土)
梅雨明けして、さぁいよいよ真夏。
夏といえば、暑中見舞いって最近送らなくなりましたね。
SNS浸透のおかげで瞬時に誰とでも連絡がとれてしまうので、
わざわざ郵便でご機嫌伺いするまでもないのですが、そうなるとなんだか、送りたくなってきます。
雑貨業界には相変わらずかわいいポストカードがたくさんありますしね。
高校生の頃、付き合っていた男の子と夏休みに連絡をとるのに(もちろん携帯はなくて)
家電だと父親の目がこわいから、暑中見舞いの送り合いをしました。
白いハガキに折り紙で作った紫陽花の切り絵を貼り、メッセージを書いて送った記憶があります。
返事がくるまで待つ数日はすごくソワソワ、、やっと彼からハガキが届きました。
「友子さん元気ですか。僕はすこぶる元気です。」
書き出しからすごく大きくて元気そうな文字で、そのあとも明るい言葉がたくさん並んでいました。
すこぶるって。その響きが忘れられなくて。しばらく笑いました。
それから彼がもっと好きになりました。
別に覚えておこうと思ってたわけじゃないけど、今も忘れないですね。
電話じゃなくてハガキにしたことや、そのままじゃなくて切り絵をわざわざ作ったことや、
普段は無口でめちゃくちゃ照れ屋な彼から来た文章が、すごく明るかったこと。
いつもと違っていたから、記憶に残ったのかな。
人は毎日未来にすすんで、びゅんびゅん過去を忘れていくようだけど、
ひょんなことを案外鮮明に覚えていたりしますよね。
いつもと違うことをしてみると、自分にも相手にも届きやすいってこと?